2012年11月24日土曜日

ぶらぶらと


休日散歩

先日は大阪市内をぶらぶらと。
都会で秋だねぇ~と感じるのもいいねと
難波から上町台地にあがって、大阪城まで歩いてみた。

説明を追加

ミナミから上町に行くときは決まって必ず選ぶ道。
大阪七坂の一つ。この坂には因縁があって
写真を始めたばかりの本当に若い頃、
夜な夜な一人でここに座って考え事していた思い出の場所。
ある時は、この道を選んだ事の振り返りと、
また、さてこれからどうやっていくものか、と考えて途方に暮れたり。
またある時は、同じように悩み苦しむ友の声を聴いたり、
ここでしゃべれば少し気が楽になれば救いだよな
ーと、よく足が向かう場所だった。
…今思えば、ただの不審者ですやん。

このあたりは、歓楽街(ピンク街)とお寺と神社とが混然としていて、
まさに生から死までを考えさせられる、
人間の煩悩そのものを体現したかのようなカオスな町の作りをしている。
辺りをよくよく見回さなければ、道は石畳だし、寺院からのお線香の匂いがする閑静な一帯なのだけど。

ここで早めに昼休憩。台湾料理 蘭亭
谷町九丁目の駅から地上に上がってすぐ。千日前筋の北側。

蘭亭定食(¥1100)は酢豚にチャーハンにサラダに台湾ラーメンと豪華セットで、
どれを食べても旨い味付けなのだけど、
台湾ラーメンが特に絶品。唐辛子が怨念のようにたっぷり入っている。
唐辛子のスープは気を抜くと咳き込むほどの辛さだけど、旨味の中毒性が高い。

酢豚も、次回は大皿で食べてみたい。
餡でドロドロにはなっていないサラサラのタイプなのが面白い。
中華系料理=とりあえず脂っこくやっといて最後は片栗粉でドロドロしとけばいいや、
という感覚が間違っていることに気づいた。

唐辛子の余韻が残ったまま、谷町筋の東側を北上する。
目指すは、そろそろ紅葉鮮やかかな大阪城まで。

細い路地と古い建物と。
下町の風情が残っているけど、静かで小汚い感じはしないのが上町エリアの魅力。
知っているだけでもマンションが増えた。
元々『大』『坂』と呼ばれるに至ったほど、
起伏に富んだ立体的な地形だったはずなのに、
元々あったその土地の形が解らなくなってきている。
個性的な建物が更地になり、同じような形のビルばっかり建っていく。
日本全国、どこを歩いても既視感だらけの画一的な景色になる日も近いと思う。

暮らしが便利になるのだろうし、人も増えていい事なのかもしれないけど、
例えば条例で都市開発をガチガチに縛って、
古い町を維持しつつ美観を追求することもできるだろうに、
大都市=大規模開発 は安直すぎるように思う。
まるでマンションを建て続けなければ町が生存できないようにも見える。
高層の不動産を作れば、土地の所有者のお財布が潤うのだろうけれど、
人口は減少していくというのに、こういう開発は明日を見た選択では無い。
頭の中は銭勘定。
この町の100年後を考えると寂しく思う。

道路のど真ん中に、もともとは何の神様か、
もうはっきりしない社を今でも残しておられる。地元の住民の方の努力の成果。

人間の栄盛 我知らず。
高層建物の隙間に残る、古い道路で昼寝をする猫。
大事に乗られている骨董級の車の上で昼寝をする猫。
くだらない事をいつも考える僕は、何も考えてない彼らが好きだ。


大阪城公園に到着。
毛虫が大嫌いな僕にとって秋の広葉樹の下を歩く事がとても危険だという事を、
到着してから思い出す。目の前にぶら下がってくるなら、気を失いかねない。
大阪市の処置が徹底されている事を信じながら恐る恐る歩いた。

既に日は傾いていて、荘厳な石垣が斜陽によって美しく映る。
大阪城は石垣こそ観る楽しみがあると思う。

大昔に積み上げられた石垣。
時を超えて、いつまでも在り続けられる事は、偉業だと思う。
地平に乱立する僕らが必死に作りまくっている鉄筋コンクリートの建物は、
同じようになれるのだろうか。

時代が変わっても風化する事無く、ずっと変わらずに在り続けるものを僕も作り続けたいと思う。



トラちゃん写真館 【七五三】今だけ外出 3〜7歳 ¥10,500 均一 ※11月まで限定
〒589-0005 大阪狭山市東茱萸木1-613-1
OPEN 10:00A.M.  CLOSE  6:00P.M.
TELL 072-367-4883 mail  toracyan01@gmail.com

0 件のコメント:

コメントを投稿